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消費者をナメんじゃねぇ!!

成果倍増サイト構築コラム

COLUMN

消費者をナメんじゃねぇ!!

Webマーケティングに関わるものの一人として、ず~っと受け入れがたく、その存在そのものを忌み嫌ってきたものがあるんです。
『ペイ・パー・ポスト』(以下、PPP)です。


こんにちは。
チームデルタの谷口です。


実は、まだ、この手のムカつくWebマーケティングソリューション(んなたいそうなもんでもないんですけど)がいくつかあるんですけど、そちらはまたの機会に(笑)。


僕はこのPPPが大嫌いで、たとえクライアントが望んだとしても決して使わないことにしてるんです。
だって、大切なクライアントのブランドにつまらない傷をつけたり、YahooやGoogleからペナルティを被るようなことをクライアントに提供するわけにはいきませんからね。


一時は口コミマーケティングの代表のように言われてきたこのPPPが、今、Webマーケティングで急速に役に立たたなくなってきたとの記事を読んで思わず笑ってしまいました。
だって、そんなもん、最初から役に立ってるわけないじゃん!!

つい先日のこと。
サイバーバズ提供のPPPを利用したキャンペーンを実施したGoogle日本が、Google本家からお仕置きくらった(PageRankを9から5に落とした)ことは記憶に新しいでしょう?
PPPによるバックリンクの排除をガイドラインとするGoogle自らが犯してしまって、さぁ大変!だったあの事件です。
そう、Google先生だって、PPPから生じるリンクジュースは与えないってはっきり言ってんだから。


PPPを使うメリットをクライアントに説くのは、瞬間風速の成果だけを頼りに(というかネタに)する、人肌を読めない(というか、読む気のない)筋の悪いマーケターだけだろうと、正直なところ思ってるんです。

だって考えてもみてください。
お手軽に低額な報酬をばらまいて、依頼企業のご機嫌取りのような気色悪い褒め言葉を並べたメッセージを2週間で3000個ほど集めて、それで口コミに火がついたとか、消費者との間で信頼が構築できただなんて、PPPを提案するほうもする方だけど、採用する企業も企業で、どちらも涙がでそうなほど脳ミソが貧相でないですか?
共感したり、信頼したり、よろこびを感じたりして購買に至る人の気持ちを、そんな貧相な方法で誘導できるつもりなの?
僕ら消費者はずいぶんとナメられたもんですよね(笑)。

ついでに言わせてもらえれば、お金握らせて書かせたようなブログがこれ以上氾濫するようだと、ネットに載っかる情報の価値はますます疑わしくなってしまうわけですから、某女性経済評論家さんから『ネットユーザーはお金がなくて時間がある人』なんて嫌みな言葉を引き出す原因の1つをまた作っちゃうことになるかも・・・(笑)。


おもしろいことに、というか、往生際が悪いというか、PPPを提供する企業の中には、記事を書くブロガーさんたちに、「これは、PPPです」とか「これは、記事広告です」みたいな意味合いの一文を挿入することによって、うちのPPPは白ですって見せかけようとする事業者もいるようなんです。
でも、お金払って記事を書いてもらう(しかも依頼者が望むような内容である場合に限り報酬を支払う:これってめちゃ悪徳でない?)という行為がもたらす効果(口コミの発生/SEO対策:どちらも効果なんてないっての!!)を商売のネタにしているということにおいて、そして、PPPがあたかも自然発生した口コミであり、ブロガーさんたちによる良心的な商品レビューであるかのごとく装うことにより、本質的に消費者を欺こうとしている限り、PPPは虚偽広告です。
白では決してなく、白に近いグレーでもなく、はっきり全部黒です。
たとえ、PPPであることを掲載していたにしてもです。
だって、そのどれもが、紛らわしく、あるいは、目にとまりにくい場所にこっそり配置してあることからもそれは明らかです。
仮に堂々と明確に、『この記事は広告です』と銘打とうものなら、消費者の信頼を決して得られないこと、そして商売になんかならないことを、少なくともPPPを提供する事業者は知っているわけですからね。


PPPやアフィリエイトによる収入を積極的に求めるブロガーさんたちもたくさんいるように聞きますが、そもそも書き手としてのモチベーションを維持できるのかな。
書き手の心がこもらない、へたすると提供された文言のコピペのような気色悪い宣伝ブログが氾濫すると、さすがに読者だって感じちゃいます。
『これって、やらせ?』って。
そのとき、ブログの書き手や、商品、ブランドがどれだけのダメージを受けることになることか。

PPPが好きなマーケターさんたちに伝えたいんだけど、
ブロガーさんたちに好感を持って書いてもらうことはできると思うんですよ、お金なんか渡さなくても。
人の気持ちをもっとイメージすることができさえすればね。
人が好意的になれたり、素直に共感できるような状況や動機付けを作り出すことも方法の1つです。
人がお金だけで動く生き物では決してないってこと、誰だって知ってるわけですからね。
PPPがリスクと表裏一体だと少しでも感じているなら、大きなしっぺ返しを食らう前に、こんな気持ち悪いこと、もうやめませんか。



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