サイト再生:自治体サイトの評価・分析・構築事例

自治体サイトの評価・分析・構築事例

サイト再生における自治体サイトの
評価・分析・構築事例

さっとなら・・1分少々   じっくりなら・・2分 くらい

自治体サイトリニューアルにおけるユーザビリティ/アクセシビリティ改善事例

チームデルタが担当した業務範囲

  • 現状分析・評価
  • プロトタイプ制作
  • CMS との連携支援

クライアントが認識していた問題・課題

  • 目的情報を見つけにくい
  • 情報量が多すぎ、十分に分類・整理されていない
  • 利用者の要望に応えられていない
  • 音声ブラウザ対応を含むアクセシビリティが低い
  • 自治体サイト評価機関の評価が低い
現状に対する視覚に障害を持つ方々の声(当社調べ)
  • 不便さを知るために市の職員にアイマスクをして音声ブラウザで体験してほしい。(全盲: 41 歳:男性)
  • よほど使い慣れないと欲しい情報を見つけることが難しい(全盲: 55 歳:女性)
  • ページが変わるたびに先頭から読み上げるので、目的にたどりつくまでに疲れてしまう。(全盲: 54 歳:女性)
  • もう少し分類を明確にわかりやすくしてほしい(弱視: 33 歳:女)

実施した作業

Web サイト構築専門家による定性評価

複数の専門家が実務経験を基にユーザビリティ / アクセシビリティの視点から評価し、素早い目的ページ到達を阻む要因を拾い出した。

指標適合評価

複数のアクセシビリティチェックツールを使用し、

  • JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針
  • 総務省みんなの公共サイト運用モデル

への適合性を調査し、不適合箇所と不適合パターンを洗い出した。

ネットリサーチ(モニターテスト)

当該自治体住人 1000 人へ、サイトの使いやすさに関するネットアンケートを実施し、利用者の生の声から問題点を抽出した。

視覚障害者モニターテスト

複数の視覚障害(全盲 / 弱視)をもつ方々による以下のような使い勝手の評価を実施し、情報弱者特有の問題点を抽出した。

  • 音声ブラウザによる使い勝手評価
  • 目的ページへの到達速度計測
  • 色覚偏移シミュレーション
  • インタビュー
アクセスログ解析

過去 6 ヶ月にわたるアクセスログを解析し

  • 分野 / ページ毎の利用度
  • 参照経路(どこから入り、どこをたどって出て行ったか)
  • リファラ(どんなキーワードでやってきたか)

などから、リニューアル時の、

  • 情報の分類
  • トップページでのレイアウト
  • それらの優先順位付け

の指針とした。

自治体サイト評価機関による評価結果の検討

JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針の適合性ととにも、評価機関の加点方法を分析した。

また、加点優先により、実際の利用者のユーザビリティが阻害されないよう配慮した。

 

コンテンツ制作ガイドラインの策定

リニューアル後のコンテンツ新規制作における基準の統一と標準化を図り制作者、制作部局におけるユーザビリティー、アクセシビリティーの差が生じないよう新ガイドラインを策定した。

改善のポイント

  • 客観的データの詳細な分析
  • 分析に基づいたコンテンツ構成、ナビゲーション(誘導方法)の設計
  • 利用者層の明確化と目的別入り口の設置
  • 情報優先度の明確化
  • 色による機能分類
  • ページ構造の適正化
  • 共通フォーマットの適正化
  • 音声読上げブラウザによる視覚障害者向けページ内リンクの最適化
  • プロトタイプの制作とその再評価の実施

改善結果

JIS X 8341-3 高齢者・障害者等配慮設計指針へ適合
音声ブラウザでの使い勝手向上
プロトタイプに対する視覚に障害を持つ方々の声
  • 現在のページがどこなのか把握しやすくなったと思う。(弱視: 53歳:女)
  • クリックしたい場所を探すのが前回よりも楽になった。(弱視: 41 歳:男)
  • トップページがわかりやすくなった。(全盲: 43 歳:男)
  • 最初、このページを開いたときに、「わぁ、わかりやすくなった」と思いましたので、 80 点以上だと思います。(全盲: 61 歳:女)
  • 共通部分、メニュー、本文というくくりができて、見やすくなったと思います。(弱視: 33 歳:女)
目的情報への到達時間の短縮

対策前:最大到達時間: 603 秒

対策後:最大到達時間: 162 秒に短縮

トップページから特定ページへの到達時間を計測
改善前後で同一ページへの到達時間を計測した
視覚に障害のない方々を対象に実施