やっぱりウィスキーでしょ。
今時こんなことを言うと、大きな反感を招くかもしれないことを覚悟で書けば、
男が1度は通らなければいけない道
とか
女の矜持
とか、そういうのがあってほしいと僕は思ってるんです。
今では、ワインを日常とし、食材に合わせて清酒も芋焼酎もやりますが、昔からウィスキーだけは僕の中で特別なポジションにあります。
そして、ウィスキーは、僕にとって、
男が1度は通らなければいけない道
の1つ、、、だったと思っています。
今よりうんと若い頃、カウンターの奥でひっそりと一人、グラスを傾ける先輩がかっこよく見えたし、示唆に富んだ言葉を投げてくれるバーテンダーの兄さんを尊敬してました。
「お金がなくてもネクタイだけはいいものを選びなさい」とカウンターで教えてくれた姉さんは素敵でした。
バーは、若くてお金のない僕とって、いつも不釣り合いな場であり、常に刺激的な学びの場であり、大人たちが創り出すエロティックな空間でした。
大原麗子姉さんの
「すこし愛して、なが~く愛して」
に癒されて、
太地喜和子姉さんの
「苦労させてあげましょうか?」
にビビりながら、
大人の階段を少しずつ登る時間には、いつもウィスキーがありました。
そして
「なにも足さない。 なにも引かない。」
そんなピュアでシングルな男は、僕の憧れでした。
で、今、あんたはどうなのよって突っ込まれるのが一番怖い年齢(笑)。
かっこ悪いオヤジになってないか、オレ? って問いただすのが何より怖い!
あの時代には、しびれるようなコピーがたくさんありました。
すごいコピーライターがたくさんいました。
あの頃に比べると、今の言葉には輝きが足りないなぁ、と感じます。
若年層で、車、旅行に続いて、酒離れが進んでいるそうです。
男の子にとって、車はガンダムであり、酒は伊達の象徴であってほしいと思うんですが。
暑い季節、僕の冷凍庫には、角瓶が入っています。
マイナス10℃程度ではウィスキーは凍りません。
少しとろとろになりますけど。
こいつを、やはり凍ったグラスに半分くらい注いで、残り半分をソーダで割るんです。
レモンがあれば、一絞り。
そう、ちょっと濃いめのハイボール夏バージョンのできあがりです。
夏の昼下がりには、ハイボールがよく合います。
小雪さんがCMでやってるから?
いえいえ、僕と「角」とは、かれこれ20数年のつきあい。
そして最近、「角」を買うと、おまけの小さなソーダ缶が付いてくるし!
干しホタテをじっくり時間をかけてもどしたスープを使って煮込んだカレーを、実は隠し持ってるんですよ、僕は。
こいつを肴に、まっ昼間っからハイボールで一杯やる!
幸せです。
僕は、強烈なピートと潮風の思い出を芳醇な香りに残し、女王陛下の国からやってくるアイラ産のスコッチが大好きですが、夏はやはりハイボールに限ります!
今、こうして飲みながら、担当しているサイトのコピーをイメージしています。
いいのが出そう・・・(笑)。
「言葉」を司る左前頭葉を刺激して、いいコピーを導き出すためにこうしてコラムを書き始めましたが、どうやら
効果がありました!(笑)。
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