宝石のような言葉たち
ここ2カ月ばかり、取材づくめでした。
時間がたっぷりとかかるので、けっこう負担が大きいんですよね、取材って。
小さな会社の経営者は、サイトをプロデュースする傍ら、経理も、消耗品の調達も、猫のお世話も仕事だったりするので取材が続くと大変です(笑)。
こんにちは。
チームデルタの谷口です。
最近も、こんなさまざまな方たちに取材の時間をいただきました。
3つ★鮨屋「次郎」のお隣、某グルメ雑誌が日本一に選んだ焼き鳥屋
フードアナリスト、主婦、フリーアナウンサー、エンジニア、OL
ネットショップオーナー、若きIT経営者、出版プロデューサー
取材は面倒な作業です。
企画して、日程調整して、取材、撮影、執筆、制作とコンテンツに落とすまでにずいぶん手間も時間もかかります。
でも取材は好きです。
サイトをプロデュースする作業から取材を除く気にはならないんですよね。
なぜなら、取材というFace2Faceの作業を通して、人だけが発することのできる、まるで『宝石のような言葉』を見つけ出すことができるからなんです。
取材から生まれる成果は、僕のサイト作りの大事なプロセスである
・選ばれる理由作り
・その裏付け
・そして、見せる工夫・伝える努力
の中では、「裏づけ」にあたります。
業界のオピニオンリーダーや、汗する現場の声、その道に人生を注いだ人の言葉は、時として心の琴線を震わせることがあります。
そして、それがコンテンツに力を与えるんです。
前述の焼き鳥屋とご主人は、業界や食通の間ではあまりにも有名な存在。
実は、このご主人、「醤油の名匠」でもあり、醤油には並々ならぬこだわりをお持ちです。
この店では、150年もの間、国産原料だけ使用して木桶仕込みされる伝承の醤油を使い続けています。
この醤油との出会いは、あるグルメ雑誌の「ピカ一醤油を探せ」という企画に審査員として参加したことでした。
取材の最後に、ご主人は、こんな言葉を残しました。
『食材にいいものを使えば原価は上がる。
でも、最高の調味料を使っても、焼き鳥一本の原価はほとんど変わらない。
だったら、一番いいものを使うのが店として当たり前のこと。
だって、調味料1つで全然違うんだから。』
そして、「ピカ一醤油」の栄誉に輝いたのが、当社の大切なクライアントである『ちば醤油』さん。
以前、こんなコラムの連載でもご紹介しています。
蔵人の熟練の技と天然酵母の精緻な仕事が生み出す熟成された醤油と、醤油の役割を知り尽くし、その旨みを最大限に引き出す優れた料理人への取材を通して導き出されたコンテンツの力が功を奏したのか、あるコンビニ大手が、こちらの醤油を使った「おにぎり」を、最近売り出しました。
そんなうれしさも手伝ってか、醤油が芳ばしく香るそのおにぎりが何だか他人(人じゃないし・・)に思えなくて棚にのっかったの全部買ってしまいました(笑)。
コラムのすべては、AllAbout Profileにも掲載しています。
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