質問者│
取引先の重要データを扱う業務アプリケーション(具体的には財務、税務等)を稼働させるサーバーの導入を考えています。SQLServer(データベースソフト)を利用します。会社の規模はPC10台程度ではあります。セキュリティは重視する必要があります。このケースにおいてはやはり自社での運用がベターなのでしょうか。ちなみに運用はアウトソーシングします。
比較的小規模な社内システムの運用においては、レンタルサーバの利用が最もコストパフォーマンスが優れると思います。
こんにちは。
チームデルタの谷口です。
前述の岡本さんが述べられているように、システムの運用においては、サービスとセキュリティに対するコストのバランスを判断する必要があります。
自社サーバの場合、ネットワークセキュリティに加え、室温管理、入退室管理など建屋にもスペックが求められます。
データセンターを使えば、これらの課題は解決できますが、コストも相応にかかります。
電源、回線、ラックが用意され、サーバは自分で持ち込むのが一般的な利用形態ですが、現在は、サーバーやスイッチなどの機器を、回線やセキュリティーの行き届いた環境とセットで利用できるところもあり、レンタルサーバーサービスとの境界が曖昧になりつつあります。
実際にデータセンターに出向いて自社サーバを触れることができるところがレンタルサーバとの違いです。
初期費用に加え、サーバやスイッチのレンタル抜きで最もシンプルな構成でも最低月額10万円近いコストが必要です。
自社サーバの運用では障害対応の体制も整えなければなりません。
これは、データセンターを含め、どこにサーバを配置しようが、自社サーバの運用には必須です。
レンタルサーバーであれば、セキュリティ、ハードウェア障害リスクの多くが低コストで賄えます。
もちろん、専用サーバでの運用を前提としたレンタルサービスであり、なおかつ、貴社が望む環境(DBを含む貴社が仕様を予定されるミドルウェア、アプリケーションの使用)が可能なサービスかどうかも慎重に検討してください。
ただし、低いリスクではありますが、前述の岡本さんが言われるように、障害発生時における責任の所在は事前に明確にしておいてください。
ご参考になれな幸いです。