質問者│大阪府・男性・24歳
サイトのリニューアルに伴い、複数の人間で情報を更新していくコンテンツを考えており、CMSの導入を検討しております。
その話し合いの中で、候補に上がっている商用CMSがあるのですが、デザインの自由度、拡張性、更新のしやすさについて定評がある、といわれているものです。
ただ、それを使用して作成されたサイトを、htmlチェッカーで採点した際、非常に悪い点数がでました。特に致命的なものとして、
「DOCTYPE宣言に指定されているシステム識別子が正しくありません」
「div の class の属性値に空の値を指定することはできません」
「"td" の align の属性値 `middle` は正しくありません。`left`、`center`、`right`、`justify` または `char` でなければなりません」
などが表示されており、非常に不安を感じました。
こういった点数や警告表示などは、あまり気にしなくてもいいものなのでしょうか?
また、firefoxで見た場合にデザインが崩れていたのですが、CMSを使う場合、仕方の無いものなのでしょうか?
こんにちは。
チームデルタの谷口です。
メンテナンスの改善に向け、ドメインやサイトの統合をお考えになるのはとても理解しやすいですが、ブランド戦略とは相反する要素も多分に含まれます。
どちらが貴社にとって優先事項なのか明確にすることが大切かと。
サイト構築/運用目的の多くは、より有益な情報を提供することで、企業価値向上を図ることを第一義としているはずです。
すなわち、貴社サイトを見るのは、「人」です。
貴社がまず考えるべきことを優先順位付けすると、
・ブランド戦略の明確化
・情報の有益性検討
・ユーザビリティー(使い勝手)の考慮
・アクセシビリティ
(多くの利用者に容易なアプローチを可能にしようとする思想、利用し易さの度合い)
への配慮
・運営を効率化するCMSの選定
です。
htmlチェッカーには何をお使いでしょうか。
よく利用される "HTML-lint" ですら、あくまでも参考程度、が正しい利用方法です。
採点の元になるHTMLという言語は、文法の全ての規定していません。
文法の標準化推進団体(W3C)が勧告する文法には自由度が含まれているんです。
ですから、絶対値で評価するなんて本来、??なんですよね。
もちろん、得点がユーザビリティーやアクセシビリティーの優位性を裏付けることにはまったくなりません。
HTMLソースが実現する視覚的成果の評価には、人の「目」と「手」が必要です。
FireFoxを含め、多くの閲覧環境で再現性を確保することはとても大切なことです。
W3C準拠をうたっているCMSであれば、こちらを重視すべきです。
枝葉に目を向ける前に、より重要なことから解決されることをお勧めします。
ご参考になれば幸いです。