業者を選ぶものさしPart2
1.「1ページいくら?」 でわかること
前章:業者を選ぶものさしPart1で、みなさんにお出しした私の質問と、それに対する3つの選択肢、、、憶えていただいてますか?
あえて1つだけ選択するならば、「3」をおいて他にないとお伝えしましたが、実はどれも欠かせない業者選択基準です。
3つをスキルをバランスよく有する業者が理想です。
しかし、最も重要な選択基準は、間違いなく「3」です。
決して小さくない投資をすることになりますので、
見栄えがしてセンスのよいビジュアルで
必要な技術が適所に使われており
訪問者にとって、わかりやすく情報が伝えられており
訪問者に好印象を与え、貴社や商品の認知に貢献し
ひいては、利益の向上に結びつく
ホームページになるような業者を選びたいものですよね。
しかし、前章でもお伝えしていますが、これは全て業者まかせにしてできることではありません。
貴社にも、その準備ができていることが必要です。
よくこんなお問い合わせをいただきます。
「おたくは、ホームページ1ページあたり、いくら?」
この手の質問、すなわち、コストは契約前には必ず明らかにしなければならないことですが、はなっからこの質問では、少なくとも、上述の準備が整った企業とはとても言えません。
すなわち、この企業のネットビジネスの成功の可能性は、まずないと判断できます。
前章でも、他の章でも述べていますが、ネットビジネスのプランをお持ちで、必要な準備が整った企業なら、このような質問が最初に出てくることはありません。
こういった質問の根拠になる考え方は、
1ページ5,000円ならば、30ページで15万円か・・・
A社は、1ページあたり6,000円だったから、こちらのほうがより安い
といった具合ではないでしょうか。
もちろん、弊社では、こういうケースはお引き受けいたしかねますが、例え、10万円であっても、15万円であっても、大切な貴社の利益を無駄に使われることのないよう、切に願わずにはいられません。
どんなに安くできたとしても、そこに、貴社の目的と戦略が反映されていないホームページなんか作る意味などないからです。
2.「1ページ○○円です。」 の間違い
パソコンのおかげで、作業の効率化は進んでいますが、ホームページの制作は大変地道で泥くさい作業の連続です。
時間が大変かかる労働ともいえます。
本来、ホームページもネットビジネスの展開も、企業ごとに異なります。
当然ですよね、業種、業態、目的、抱える問題が各社ごとに異なるわけですから、その解決方法も戦略も異なってしかるべきです。
依頼を受けた業者にしても、現場へ赴き、希望(目的、目論見)を聞き、調査し、状況を理解しクライアントと一緒になって解決に向けたネット戦略を模索しなければなりません。
「客を集め」
「認知させ」
「興味をひき」
「お金を使ってもらう」
ために何が必要なのか。
また、必ずしもホームページだけで解決できない問題には他のツールや、デジタルではない既存のメディア等(紙媒体や広告)との相互補完もご提案の範疇になります。
ある案件では、商品開発、ネーミング、パッケージデザインまで担当したこともあります。
実質的に貴社の利益に貢献できるネットビジネスをご提案できる業者は、おそらく、
「弊社は、1ページ○○円でご提供します」
と、当初からは言わないはずです。
また、ネットを利用して真摯に利益を追求する企業が最初から、
「おたくは、1ページあたりいくら?」
という話をされるとは、私には思えないんです。
3.何からから開始されますか?
先ほどの質問に対する選択肢の3番目、すなわち、貴社の認知、販売促進などのマーケティング戦略が提案できる企業のとしては、既存の大手マーケティング/コンサルティング企業があります。
しかし、彼らの取り扱う事業規模はとても大きいものがほどんどです。
極めて限られた規模の事業展開においてのみ、彼らが役に立ちます。
しかし、彼らは、TV、ラジオ、雑誌といった従来のマスメディアでのマーケティング手法から抜け出せず、ネットビジネスにおいては、失敗例も目立ちます。
ここまで読み続けていただいたお礼に、貴社の利益を貴社と一緒になって考えてくれる優良な業者を選ぶためのテクニックを1つお教えしましょう。
業者を選ぶために前章でお伝えした3つの選択肢を満たした業者であるかどうかを知るために、こんな質問を業者にしてみてはいかがでしょう?
「貴社は、当社ネットビジネスの改善、あるいはホームページをリニューアルするにあたって、まずは、何からから開始されますか?」
現状の把握のために、現地訪問・見学、ヒアリングをいやがるようなら、まず失格です。
次に、現サイトの稼動状況分析、アクセスログ解析といった単語が出ない、あるいは、制作前に貴社との話合いの時間を厭うような業者、また、色の好み、デザインやパターン、トップページ制作の金額、1ページあたりの制作費用などが先に出るようなら、その業者は、貴社がパートナーとしてともに歩むべき業者ではないでしょう。
ネットを利用したビジネスを通して貴社の利益改善を望むことは、その業者とは間違いなく不可能です。
貴社に利益をもたらす提案ができる業者とは、以下のことを1社で完結できる業者です。
1.マーケティングディレクション:何が問題か、どう改善して売ればいいか
2.クリエイティブディレクション:それをどう表現し伝えるか
3.テクニカルディレクション:その実現にどんな技術が必要か