2枚の手形が伝える真実 | (株)チームデルタ 千葉 東京

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COLUMN

2枚の手形が伝える真実


世の中には、『不条理』がたくさんあります。
でも、その中でも、『生きることさえままならない子供たちがいる』ことには心が痛みます。


こんにちは。
チームデルタの谷口です。


3歳の誕生日を迎えることができる子どもたちの割合が日本の半分にも満たない国が現実に存在します。
10歳にも満たない子供が家計を支えるための労働力に組み入れられ、教育のチャンスすら与えられないことを皆さんもご存知ですよね?


この手形は、無事、6歳の誕生日を迎えることができた男の子のものです。
サッカー選手になることを夢見る算数が好きなバングラディシュの男の子です。


当社では、発展途上国の中でも、極めて劣悪な教育環境にある国の子どもたちに対し、教育の機会を提供するためのプログラムに参加しています。
彼らにそれを行うためには、まず、労働から解放する必要があるんです。
すなわち、彼らの家庭の経済を改善すること。
そして、教育設備を整えること。


当社は具体的には何もできません。
ほんの僅かな資金を提供するだけです。
このプログラムでは、特定の子どものスポンサーになることができます。
そして、教育の機会を待ち望む子供たちを、僕らスポンサーは選ばなければいけないんです。
僕らの選択を促すために、こんなコンディションが情報として提供されます。
これを読むのがとても苦痛です。


・親がいる(Y/N)
・労働に就いている(Y/N)
・障害がある(Y/N)
・(戦争、紛争、暴動)の被災経験がある(Y/N)


こんな過酷な情報が平然と日本に住む僕らに提示されます。
そして、1人を選べと。


当社では、


・達成感の大きいプロジェクトを完了させたとき
・予想以上の利益を経常できたとき
・1年に最低2人


新たな子供たちのスポンサーになることにしています。
そして、この子たちが高校を卒業するまでは、教育の機会を提供するつもりです。
当社のキャッシュフローが支障をきたせば、この子たちの教育は、その場でストップします。
とってもやりがいあるでしょう?(笑)。


せめて高校まできちんと教育を受けられた子供たちが100人増えれば。
そして、同様に考えるスポンサーが少しでも増えれば、1つの国の何かが変わるんじゃないかと感じています。


2枚の手形は同じ男の子のものです。
上のほうがわずかですが大きくなってるでしょう?
彼らは年に1度、当社に手紙を送ってくれます。
学年や、成績や、夢を、僕の読めない言語に託して。

でも、僕が知りたいのは、そんなことじゃない。
手紙に同封された一回り大きくなった手形は、何より、彼らがちゃんと生きていることの証明です。
それが何よりの便りです。
どうか、元気に大人になってほしいと思っています。



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