とある出版社での会話から ~ ホンモノの価値 #3
最近、メディアとブランディングついてよく考えます。
メディア露出の影響力は、ブランド戦略において、想像以上に小さい。
では、メディア戦略で発したムーブメントを、継続可能な緩やかなブランド戦略に結びつける要因は何なのか。
そのために、僕らは何をすべきなのか。。。
こんにちは。
チームデルタの谷口です。
メディア戦略により露出が増えるということは、周知が進むということ。
そして、不確定なイメージが創られるということです。
予備知識やイメージを事前に携えて、みなさんのWebサイトに来ることになります。
あるいは、メールや電話によるオファーがくる。
以前の訪問者よりも、期待値の高い訪問者がそこに加わるわけですね。
もしも、ここで、
「なんだ、メディアが言うほど大したことないじゃん・・」
となったらどうなるでしょう?
それこそ、期待が裏切られた分、信頼感の失墜は、プロモーションを行う以前よりもはるかに大きいはずです。
だからこそ、企業のやることは『ホンモノ』でなければいけない。
期待値+アルファなら、
『なるほど、メディアが言うのもうなずける・・』
となって、彼らは、しゃべり始めるわけです。
逆の場合もしゃべるかもしれませんよね(怖)。
結局のところ、顧客メリットを具現化するための創意工夫(選ばれる理由)と顧客に対する誠実さ、ものづくりへの志(理由を裏付ける情報)、こうした、泥くさい人の営みがどの程度できているか、だと思うんです。
虚飾は所詮長続きしません。
ネットの場合は、Face2Faceでないからこそ、顧客が感じとる印象もシンプルです。
言ってみれば、言い訳できない、ごまかしの効かない世界。
雇客へのスタンス、企業の姿勢が、一層濃縮されて投影されるのがWebの世界です。
見えないからこそ見えてくるもの。
○か×か。
ありかなしか。
役に立つか、立たないか。
また利用するか、2度と利用しないか。
プロモーションの失敗事例をよーく見てみると、こうしたケースに該当する場合が案外多いようです。
メディア戦略が功を奏するか否か。
それは、すなわち企業の力、その実体が不可欠ということで、実はメディア戦略以前に、成功するかしないかは決まっていたりして(笑)。
メディア取材に浮かれてないで、もう1度、足元をしっかり見つめていただくきっかけにしていただければ。
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