とある出版社での会話から ~ メディアの価値 #2
最近、メディアとブランディングついてよく考えます。
こんにちは。
チームデルタの谷口です。
もちろん、僕が考えるステージは ”ネット” に他なりません。
結論に至ろうとしているのは、
・メディアが作り出すムーブメントは一過性であり
・ブランド戦略において、その力は想像以上に小さい
・ただし、最初の『火つけ』にはこれ以上のツールはない
ということ。
2002年から2004年にかけて、あることがトリガーになり、僕自身が国内、海外の雑誌、TV、Web等のメディアに数十回露出したことがあります。
ただ、その後は急速にトーンダウン。
予想したほどの効果を生むことなく、今となっては結果的にはあってもなくても同じような結末に、ちょっとコケました(笑)。
これは、ビジネスとは何ら関係のないことだったのですが、これが本業でのブランド戦略ならば、明らかな失敗と言わなければなりません。
メディア露出に頼り過ぎる戦略は、戦略としては脆弱と言わざるを得ないというのが、僕の実体験も含めたノウハウの1つです。
話を戻しますが、件のプロデューサー氏とお会いする前から、おおよそ、そんなところだろうと当初から想定していたので、コーポレートサイトを利用したブランド構築の戦略ネタを1つ提供してみました。
そのプロジェクトで当社が取り組んだことは、
・ターゲットのコンバート
・商品価値への正しい権威づけ
・業態のシフトを促すブランド戦略
・上記による財務内容の改善
でした。
それらは、2か月かけてクライアントの現場に入り込んで、リサーチ、モニタリング、ヒアリングにより導き出されたものです。
その結果、生産量はほぼ横ばいのまま(生産量を容易に増やせない理由がありました)、経常利益は大幅に改善しました。
メディア戦略も功を奏し、商品の流れ(納品先)は、より付加価値の高い方向へとシフトし、最も望んでいた首都圏の百貨店、大手流通のバイヤー達から多くのオファーを獲得しました。
でも、実は、当社が関わる前と後において、クライアントのそのは何ら変わらないんです。
同じ原材料、同じ製法によって今も製造されています。
マーケティングの力、ブランド戦略っておもしろいですよね。
これは2年以上前の事例です。
僕がこちらで書くようになって最初に連載したコラムにもその経緯を詳しく書いています。
サイト公開後1年を境に、メディア露出はさすがに少なくなりました。
でも、いまだに、このクライアントが望んでいた高付加価値商品の売り上げは落ちていませんし、商品価値も損なわれていません。
『メディア露出の影響力は、ブランド戦略において、想像以上に小さい』という話をしました。
では、メディア戦略で急激に発したムーブメントを、継続可能な緩やかなブランド戦略に結びつける要因は何でしょう。。。
そのために、僕らは何をすべきなんでしょうね。
みなさんは何だと思います?
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