とある出版社での会話から ~ 見えない価値 #1
先日、とある出版社で、IT担当のプロデューサーと話してたんです。
こちらの出版社が扱うビジネス情報誌では最近、
・成果が出ないHP ~ なぜうちは儲からない?!
・中小企業のIT化 ~ 繁盛サイトを作る集客研究
なんて企画や特集を組んでいます。
こんにちは。
チームデルタの谷口です。
確かにWebマーケティングによる集客コストは年々高まるばかり。
そして、健全な利益を上げるネットショップは、ほんの一握りです。
経営に手詰まり感の高い中小・零細企業の中には
「サイトを作りさえすれば・・・」
「ネットは以外と簡単・・・」
なんて勘違いされた企業もたくさんあったはず。
そして、多くの場合、こんなはずでは・・・と。
ここ1,2年『Webがもたらす新たな企業間格差』をテーマにすることが多かった僕のセミナー/講演においても、こうした声をたくさん聞いてきました。
トライ&エラーの積重ねがもたらす実体験をベースにしたノウハウほど貴重な情報はありません。
そして、この価値ある情報の量の違いこそが僕の言う新たな企業間格差なんですけどね。
さて、件のプロデューサー氏曰く、
「ネットショップの成功/失敗事例には事欠かないんですが・・・」
なるほど。
コーポレートサイトの事例をお望みってことかぁ。。。(笑)。
確かに、わかりやすいですよね、ネットショップの事例って。
『●●で売上●倍!!』 とか
『●●やったら、お問い合わせが●割増!』 とか
ここ数か月、いろんなメディアから取材いただきましたが、それらのオファーの半分以上がネットショップに関するものでした。
・戦略を評価してくれ、とか
・専門家の意見がほしい、とか
・失敗の理由をどう思うか、とか
う~ん、ネットショップの企画・構築・運営が本業でない僕自身も、次期セミナー/講演ネタや、事例研究の対象として、もうちょっと戦略的で、重みのある事例がほしいなぁと思っている今日この頃なのです。
でも、数字で見せる事例って、受講者の目が輝くんですよね(笑)。
社員3名+アルバイト数名で、30億円の売り上げをたたき出すネットショップの話や4億売れば、国内ネットショップトップ200に入るという話。
読む側にも、何気にわかりやすいですよね、数字ってのは(笑)。
本もセミナーも、「数字を持ったタイトル」だらけ・・・
ネットショップオーナー達が、こうしたドラスティックな事例を誌面で見かけては、自社と比べて一喜一憂しているされている様が頭をよぎります。
でもね、本当に価値ある情報ってのは、案外、数字に落とせないところに隠れていたりするんですよね。
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