人は何をしホームページに何をさせるかPart1
1.最初の違い
ネットをビジネスに利用しようとする場合、あるいは、ネットを使ってビジネスを始めようと考える時、みなさんなら、何から手をつけるでしょうか?
既に、立ち上げようと企画している事業にまつわる諸々の調査は完了し、目論見通りの成功を確信した貴社は、次に何を準備しますか?
例えば、わかりやすい話、ネットビジネスを展開するなら、何はともあれ、自分たちの事業を知ってもらう必要があるから、ホームページを作ろう、、、と計画されるでしょう。
ここ数年間を通して、約700社に上る企業の方々にお話したり、ご相談いただいた私の経験では、企業規模の大小に関わらず、案外陥りやすい、最初の過ちがここで起きます。
貴社が意識している/していないに関わらず、どうも、ホームページというものは、いつの頃からか、
建売の家
のように理解され始めたようです。
何かしら、形がおおよそ決まっていて、そこに掲載される情報にはなんとなくルールがあって、ホームページというものには、暗黙のお約束があるようにように思われている方が多いんです。
改めてこうして聞くと、
「いや、そんなことはない、当社はちゃんと業者に要望を伝えてオリジナルのホームページを作った」
とみなさん、おっしゃいます。
では、なぜ、みなさんのホームページの多くが、ほとんど同じ「機能」しか持ち合わせていないのでしょう?
それは、おそらく、みなさんが、
業者に伝えた要望が、他社と違いがなかったため
だと思われます。
2.一言もしゃべらない営業
では、なぜ、他社と差別化ができてないのでしょう?
それは、業者に依頼、要望を伝える前に、その企業が、ホームページを使って何をしたいのか
具体的な戦略
を持っていないからなんです。
そんなふうにして出来上がったホームページは、一言で表現するなら、
パンフレットだけ渡して、一言もしゃべらない営業担当
のようなものです。
これは、何も規模の小さい企業だけに当てはまることではありません。
一部上場企業の中でも、特に工業、製造業、建設業、運輸業など、一般の消費者を相手にしない大企業のホームページは、ほとんどこうした傾向にあります。
じゃぁ、当社がそうなるのも無理はないし、それが正しいホームページでは?
とんでもないです。
規模の小さい企業とこれら企業とでは、極めて大きな違いがあります。
それはブランドバリューです。
今、これを読んでいただいている方々に向けて、弊社サイトには、たくさんのネットビジネスのノウハウを掲載しており、その中で、ネットはブランドバリューを持たない企業にとってより最適なマーケティングツールだと説明しています。
ですが、既にブランドバリューを確立している大企業と同じホームページを作りましょうとは一言も書いていません。
まったく逆です。
全国に、あるいは全世界に営業ネットワークを展開する企業のホームページと、ほとんど人的な営業を考えない(すなわち、ホームページがその責任を担う)企業のホームページが同じであるとはみなさん、誰一人、思わないですよね?
でも、残念ながら、そういうホームページがとても多いのも事実なんです
3.業務の自動化
いかがです?
貴社のホームページ、、、ちゃんと営業しているでしょうか?
お客さんをその気にさせる仕事をしているでしょうか?
今、こうした基本中の基本について、改めて考えてみるのも悪くないですよ。
これからお話する内容を、ご自分のこととして読み進めていただければ、おそらく、ホームページを作ろうと決めた段階で何をすべきか、少しづつご理解いただけると思います。
ところで、みなさんは、なぜ、ホームページを構築されたのでしょう?
あるいは、構築される予定なのでしょう?
あまりにシンプルすぎる質問ですが、案外、見落としがちなネットビジネスのはずしてはならないキーポイントがここにはあります。
さて、さきほどの質問に、みなさんはどうお答えになりますか?
ホームページは、実際に構築しはじめる前の企画段階で、「戦略」が必要だとお伝えしました。
もちろん、この戦略については、この後の章で詳しくお話をするつもりです。
さて、いかがですか?
いかなる業種業態の企業においても、それぞれに掲げた目的があるとしても、それらすべてに共通するホームページの機能とは、
業務の一部または全部を自動化
することです。
次章では、だから? という声にお答えする形でお話をしましょう。