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小さなサイトの差別化戦略 #4 ~ 未来を伝える

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COLUMN

小さなサイトの差別化戦略 #4 ~ 未来を伝える

『無用』な家財


ではなく


本意ではないけれど、諸事情から手放さざるを得ない家財


となってしまったピアノ。

『ピアノ』は、そういう特殊性を持った家財でした。



こんにちは。
チームデルタの谷口です。



『ピアノ』の所有者は、いえ、言い方を変えましょうか。
『ピアノの引き取り』の依頼者は、ほぼ100%女性です。

そして、彼女たちは、ほぼ間違いなく、そのピアノのかつての演奏者であり、そのピアノは、彼女たちのご両親、あるいは祖父、祖母からのプレゼントです。


そうです。
今でこそ、大きくて何かと邪魔もの扱いされるピアノですが、かつてそれは彼女たちの宝物であり、小さい頃から生活を共にしてきた想い出深い楽器であり、愛情の証しでもあったんですね。


彼女たちにとって、ピアノを手放すことは、ピアノと過ごした時間、ピアノにまつわる家族との想い出や エピソードまでも手放すことを意味するかもしれません。


そうした想い出いっぱいのピアノを、本意ではないけれど手放さなければならない彼女達の気持ちを きちんと受け止め、大切な想い出の家財をお預けいただく業者として選んでいただくには何が必要なのか・・・


答えはすぐに見つかりました。

それは、、、、『そのピアノの未来を正確に彼女達にお伝えすること』でした。



実は、彼のビジネスでは、引き取ったピアノの多くは再生されることになっていました。


彼女達の元を離れたピアノが、その後、どのような時を経て、どうなるのか。
想い出いっぱいのピアノがぞんざいに扱われ、廃棄された姿をイメージしては胸を痛めるであろう 彼女たちに、ピアノがたどるその後の時間を伝えることこそ、彼女たちが安心し、また信頼をいただく 唯一の方法だと確認しています。
職人の手を通して見事に再生されたピアノたちは、音楽教育を十分に受けられない国や地域へと旅立ちます。

それが彼女たちにとってどれだけ喜ばしいことか、想像に難しくないですよね。
新たな命を吹き込まれ、ピアノを必要とする人たちの元へ届けられ、再び美しい音色を奏でることになる んですから。



僕は、再生工場へカメラマンと共に取材と撮影に向かいました。

そこで目にしたのは、あちこちから集められた、製造後30年以上経過したような古く汚れたピアノと、 多くの工程と職人達の緻密な作業を経て、見事に再生され、あたかも新品と見まがうほど 美しさを取り戻したピアノたちでした。


僕の仕事は、ここで見た事実をきちんとコンテンツに落とし込んで、『彼女たち』に『安心』を伝える ことだけでした。


そして、やむにやまれずピアノを手放さなければならない彼女たちから選んでいただける サイトとして大きく活躍するようになったようです。


ピアノを処分しないけど、ピアノ処分。com http://piano-shobun.com/



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