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必要ないのに欲しくなる 〜 Web マーケティングよりマーケティング #35

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COLUMN

必要ないのに欲しくなる 〜 Web マーケティングよりマーケティング #35

ビジネスを加速させる方法はいくつもあります。
でも、個人的に好きなのは、
【業界の常識やルールの打破】
です。
だって、ここからくる事例、何か突き抜けててアイデアに富んでて、どれもかっこいいんですよ(笑)。
チームデルタの事例でも、やはり、この手が多いです。
そりゃそうか、その戦略立てるの僕だから(笑)。
うちだけでも、
・業界初のサービス提示
・業界の誰もしたがらないことをUSP に
・一番の弱みを一番の売りに
などなど、成果に結びついた事例が多くあります。
ある商品やサービスを、多くの人たちは同じ方向から見て評価しますが、多くの人たちと全然違う方向から見る人がいます。
こういう人は、まったく異なる価値を見出し彼らが立てる戦略は、多くの人が立てる戦略とはまったく異なります。
例えば、
・ターゲット
・競争軸
が、他の人たちとぜんぜん違うんです。
うちに、競合他社(実はまったく競合してませんが)とはまったく異なる土俵を見つけ出して一人勝ちしているクライアントがいます。
彼は価格でまったく競争する必要がないので一人勝ちなんです。
多くの競合他社は、彼が何を理由に顧客を獲得しているか、未だにぜんぜん理解していません。
彼は、価格ではなく、顧客が最も求めているサービスをただ提供しているだけなんです。
その、
【顧客が最も求めているサービス】
とは・・
価格でないことは確かです。
電話越しでいいから顧客の言葉に、1,2度じっくりと耳を傾けるか、顧客を取材すればすぐにわかります。
僕のクライアントと僕は、これを簡単に見つけることができました。
さて、こんな新たな競争軸、できれば、まだ誰もいない土俵を見つけて、勝負することすらせずにビジネスしたいと思いませんか?
一緒に考えてみましょうか。
例えばここに、メガネがあるとします。
メガネは何をするもんでしょうか?
視力を矯正するもの。
その通り。
そうなんですけど、もしも、メガネに求められるものが、
【視力矯正機能】
だけだとすれば、選ばれる基準、競争軸は、
・価格
・性能
のみになってしまいます。
ましてや、この日本において、そんな劣悪なメガネが売られているとは思えませんので、性能は競争軸にはならないと思います。
だとすれば、残るは価格のみ。
これは、もう、勝者なしの底なし沼みたいなもんです。
では、メガネという商品には、もう未来は残されていないんでしょうか?
あなたなら、メガネという商品に、新たにどんな付加価値を見出しますか?
イメージしてみてください。
・メガネを使う人。
・メガネを必要とするシーン。
・メガネにできること。
・メガネと一緒に使うと生まれる新しい価値
・メガネの新しい使い方
どうでしょうか?
何か見えてきそうですか?(笑)
『1日1時間  パソコン・スマホするなら JINS PC』
こんなコピー、目にしたことありませんか?
『嵐』の櫻井翔くんの CM でよく目にするコピーです。
これこそが、メガネにまったく新しい価値を与えた実に興味深い事例です。
パソコンやスマホから発せられるブルーライトをカットして目を守ることを売りにしているこのメガネ。
いっけん地味な機能で、特に新しい価値など生み出していないように感じます。
が、いえいえ、これがすごいいんですよ。
『1日1時間 パソコン・スマホするなら』
これって、今時なら、ほとんどの人が当てはまると思いませんか?
ブルーライトをカットして目の疲れを防止することが目的ですが、パソコンやスマホ使って目の疲れる人、、どのくらいの人がターゲットになるでしょうか?
これまでのメガネは、サングラスを除けば何らかの視力矯正を購入理由にしていたはずです。
近視、遠視、乱視、遠近両用などなど。
でも、この JINS PC は、必ずしも視力矯正が必要な人がターゲットとは限りません。
すなわち、
【これまでメガネを必要としなかった人たち】
すら、ターゲットにしてしまった商品なんです。
これがどのくらいの市場になるか、容易に想像つくと思います。
また、
【これまでメガネを必要としなかった人たち】
の中には、
【メガネをかけてみたい】
という欲求をもった人、特にファッションに敏感な人たちの中には、この欲求は相当にあったはず。
JINS PC は彼らの欲求にも見事に応えています。
このコピーは、これまでメガネをかける必要のなかった人たちに対し、
『あなたたちにも使ってもらえるメガネです』
と伝える役割を持っているわけです。
1つ4,5千円とお手軽価格。
そこにもってきて、「度なし」ならば楽天とアマゾンでも購入できるお手軽さ。
これだけの買う理由が揃えば、売る前からバカ売れするのは誰の目にも明白ですよね。
結局この商品は、日経トレンディの、
「2012年ヒット商品ベスト30」
で第6位にランクインするほど、2012年を代表するヒット商品となったのは、みなさんもご存知の通りです。
【メガネの必要ない人に、メガネを買う正当な理由を与えた。】
僕は、この商品のヒットの理由はこれだと思っています。
マーケティングの醍醐味を感じさせる事例ですよね。
この商品も、
【メガネ業界の常識を打ち破る】
ことから生まれた商品のはず。
その証拠に、この商品の生みの親、JIN 社長のビジョンは、
『あたらしい、あたりまえを』
なのだそうです。
13世紀後半にイタリアで発明され、16世紀に日本に伝えられたと言われているメガネ。
しかし、現代まで700年以上に渡り、メガネの用途や価値観は発明当時とほとんど変わっていないとのこと。
そして、JINS PCはそれを打ち破ったと言いたげな田中社長の言葉。
やっぱり僕は、
【業界のルールや常識を打ち破る】
のが好きです(笑)。

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