業者を選ぶものさしPart1
1.事前にわかる貴社の成功?!
私はセミナーや講演会で、よくこんな質問をみなさんにします。
「もし、貴社がホームページを構築したり、リニューアルを考える場合業者を選択する基準は何ですか?」
と。
これは、業者の選び方をお伝えするための質問ではないんです。
実は、これは、貴社がネットを利用したビジネスを展開するにあたって、あるいは、成果を得ることができず、次の手を模索している場合に、それが成功するか、また、目論見通りの成果が上げられるかどうかを事前に、しかも案外正確に知ることができるとても都合のいい質問なんです。
事業の規模を問わず、多くの場合は明確な答えが返ってきません。
もし、貴社の場合も同様であれば、おそらく、貴社の試みは、期待通りの成果を生まないでしょう。
さて、再度お聞きします。
「もし、貴社がホームページを構築したり、リニューアルを考える場合業者を選択する基準は何ですか?」
「どんな業者を選択したいと思いますか?」
やはり、明確にするのは難しいでしょうか?
では、貴社は、今よりも高い成果をネットビジネスにおいて手にすることはできないのでしょうか・・・・
いえいえ、そんなことはありません。
実は、貴社を含めて、多くの企業は、ちょっとしたヒントを得ることで、正確に答えることができるようになるんです。
2.Are you ready ???
では、さきほどの質問に対し、私から3つの選択肢をだしますので、この中から選んでみてください。
これで、みなさんは、おそらく正しく選択できたことを確信いただけることと思います。
1.ビジュアルなデザインやクリエイティブな業務が得意な業者
今、ネットから何かの情報を得る場合、見た目やデザインというのは、まず最初に目にする要素であり、これにより好き・嫌いが明確になる場合もあります。
2.ネットワーク構築やWebシステムの提案/開発が得意な業者
上記1のように目に見えるものは大切です。
ですが、インターネット、ホームページなどは幅広く高度な技術要素の集合体です。
いくら見栄えのするビジュアルな提案ができても、技術の危うい業者では後々、大きな問題が露見する可能性大です。
3.貴社の業態、商品、サービス特性にあわせた売り方、伝え方、販促提案がてきる業者
すなわち、マーケティングが得意な業者です。
ネットを利用したビジネスにより、より多くの顧客獲得・成約をめざすためには購買層を対象とした認知・販売戦略の提案が欠かせないのは言うまでもありませんよね。
いかがでしょうか?
もう、お決まりですか?
セミナーや講演会においても、ほぼ全員の答えが、1つの選択肢に集中します。
厳密に言うと、1つだけを選択することは正しくないんですけどね(笑)。
ですが、あえて1つに絞るとすれば、もう、おわかりですね、、、、そう、正しい選択は、「3」です。
ちょっとだけ、視点を変えれば、案外、物事って見えてくるものです。
貴社が、ネットを利用して、集客し、購買率を上げ、または成約数を増やし、より多くの利益を得たいなら、「3」以外の選択はあり得ません。
なぜなら、1,2にいくら多く投資しても、利益を得られる理由がどこにもないからです。
いかがでしょう?
再度、お伝えします。
この質問は、貴社が間違いのない業者を選択するための基準、というよりも、むしろ、貴社がネットを利用したビジネスを展開するあたって、
「軸足をおいて検討すべき最重要課題」は何か
をお伝えすることが目的だったんです。
貴社のネットビジネスのプランが、期待通りの利益を出すことができるかどうか、さきほどの質問で選択した業者の立場で、貴社ご自身がまずは判断してみてください。
その作業を自社内でまかなうのか、業者の手を借りるのか、そんなことは後でいいんです。
貴社自身が、その一歩手前で、検討すべき、判断すべきことがあります。
それは、貴社自身がネットビジネスを行う準備が整っているかどうかです。
さきほどの質問の答えが明確に出せること
これは、その最初の準備なんです。
3.「何ができる会社」?? 「何をしてくれる会社」??
ここからは、貴社のネットビジネスに、貴社内の人材、資源だけではなく、業者の協力が必要と判断された場合のお話をしましょう。
連ビジネスは、今、最も新しい業種、業態です。
ですから、何かにつけわかりにくいですよね。
そもそも、言葉、用語がわかりにくい。
この業界にどっぷり浸かっている私自身がわかりにくいんですから(笑)。
ですから、業者の選択に迷われるのも無理からぬことではあるんですが、業者にお金を使うのは貴社です。
投資額に見合う成果を期待するには、まず、貴社にその準備ができている必要があると上述しました。
ネット関連ビジネスを生業とする企業、たとえば、ホームページを構築する業者などは、この記事を読んでいただいている貴社にとっては、この業界の中でも身近な存在ではないでしょうか。
さきほどの質問を思い出してください。
「もし、貴社がホームページを構築したり、リニューアルを考える場合業者を選択する基準は何ですか?」
「どんな業者を選択したいと思いますか?」
私は、みなさんに、3つの選択肢をお伝えしました。
しかし、ヒントなしで正しい選択をするのが大変困難であることは、実は、無理からぬところなんです。
というもの、この「業者」というものがとても曖昧だからです。
例えば、「ホームページを構築する業者」とは、実際のところ、
「何ができる会社」??
「何をしてくれる会社」??
なのでしょうか?
そりゃ、ホームページを作る会社だろう?
ですか?
まぁ、確かにその通りですね(笑)。
では、
「ホームページを作る」
ということはいったい、どういうことなのか、貴社は、明確な答えを準備されていますか?
実は、このあたりから、みなさんの業者を見る目は一皮向けて、一層洗練されてくるはずです。
よくご理解くださいね。
4.建築業者がマーケティング提案!?
12,3年前には、これらの業者は、この世に存在しませんでした。
急速に(そして、雨後の竹の子のように)増え始めたのは、2000年前後です。
存在はしませんでしたが、その母体になる事業は既にありました。
こうしたネットビジネス関連業務を生業とする業者の始まりをたどれば、だいたい2パターンに分かれます。
1つは、
既存のデザイン、クリエイティブ関連業者の新規参入
これは、紙メディア(雑誌、パンフレットなど)のデザイン、パッケージデザインの企画、制作を得意とした業者
であり、2つ目は、
システム開発関連業者の新規参入
こちらは、ホームページ等のシステム開発、ネットワーク技術などのインフラをベースにしたテクニカル業務を得意とする業者です。
です。
1と2に共通して言えることは、どちらも、「人の集め方」「売り方」「利益の出し方」に関しては、決してプロではないということです。
ホームページを、リアルな世界に置き換えて、商業ビルとしてイメージしてみてください。
そうして、上記2つのパターンを、商業ビルが完成するまでに必要な業者に当てはめてみると、
1は、建物の内側、すなわち内装デザインを担当する業者。
そして2は、箱、すなわち建物を建築する業者。
と見ることができます。
もう、お気づきでしょう?
これは、お客にたくさん来てもらい、いかにお金をつかってもらうかという、認知、販促のマーケティング戦略を
内装業者や建築業者
に相談したり、丸投げしているのとまったく同じことなんです(笑)。
いかがでしょう?
ここまで来れば、なるほど、笑っちゃうような間違いをしようとしていたことにお気づきでしょう?
5.ホームページ制作業者がネットビジネスの専門家ではない!!
もう1つ、みなさんの選択を惑わせる要素があります。
それは、ホームページの構築を始めとする業者たちが、
ネットビジネスを一番理解しているのは、自分たちである
と勘違いしていることなんです。
すなわち、ネットビジネスの専門業者であると思っていることなんですね。
これが、みなさんの業者選択基準を見えづらく、曖昧にしている一員でもあるようです。
ホームページを構築する
Webコンテンツを制作する
だけの業者に、
どうすれば売れるか
どうすれば、今より企業価値を高め
多くの人に認知されるようになるか
相談するのは、難しいことだとおわたりいただけたでしょうか?
デザインのよさ、見た目の美しさを創造することやコンピューター、インターネット技術に詳しいことと、貴社がネットビジネスで利益を出ための戦略を提案できるかどうかとは、まったく別問題なのです。
さて、次章では、業者を選択いただくための「本質」についてお話しましょう。