質問者│男性
個人事業主として契約書もなくウェブサイトの制作をしたのですが、請求書を出した後にクレームをつけられ代金も返せと言われています。
ならばサイトを利用しないで欲しいと申し出たところ、サイトは利用すると言われました。
こちらには専属の弁護士も雇っているし、文句を言うなら訴えるぞと言われました。賃金を返す必要があるのでしょうか?
<<補足>>
お返事ありがとうございます。
まず、サイトの制作にあたり、クライアントには個人で請け負っている都合もあり完成後のサポートは基本的にできません。
と説明した上で、この仕事を請け負いました。
当初二ヶ月ほどで完成する予定でしたが、数々の要望が重なり結局請求書をだせる様になるまでに半年ほどかかりました。
その後、「数々の要望」の分は差し引いて、当初の約束であったサイト制作料として10万円のみを請求したのですが、請求後に再び多くの修正や追加を頼まれ、それは別料金という説明しているのですが、そのたびに「ならば次の仕事は無い」「ならば10万円を払わない」と言われ支払いも延ばされました。
こちらとしては今後このような会社とお付き合いすることもできないと判断しサポートをお断りしたのですが、これに対してやっと支払いがあった10万円も返せということです。
こちらとしてはクライアントの検収がなければ請求できないので当然、請求書が受領された時点で完成と思っています。
私のような後ろ盾の無い個人事業主にとって「顧問弁護士を使って訴えるぞ」の脅しは正直困ります。
このままサイト自体を使用されてたまま、賃金も返し、泣き寝入りするしか無いのでしょうか?
補足の説明をいただいても、やっぱり、わかりにくいなぁ(笑)。
何でこうも、支払い、解約、途中成果に関する取り決めもせずに、安易に請け負うケースが多いんだろうなぁ。
機能に加えて、意匠がからむサイト構築って業務はもめ事が発生しやすいんですよね、元来が。
こんにちは。
チームデルタの谷口です。
僕は、クライアントに恵まれたおかげで、検収、支払いでトラブルに見舞われてたことは1度もないんですが、小さい組織であればあるほど、自社の権利を守る手続きを手抜きしちゃダメなんだけどなぁ。。。
約束事がきちんとしていれば、安心して全力で仕事に取り組めるじゃないですか。
契約書、仕様書の作成は決して難しいものではないし、こうした雛形はネットでいくらでも入手できるんで、ぜひぜひ、一度作成されて、今後の仕事に活用してほしいですね。
さて、話を戻しますが、現状において、納品は完了していて、かつ、未回収金はないんですよね。
返金に応じるべきか否かの判断は、法律の専門家に委ねるべきですが、少なくとも、以下2つが満たされるなら、あなたの正当性は認められると思います。
1.成果の提示と確認ができている
サイト構築業務は通常、都度、客先の了承を得ながら進めるものなので、最終納品まで客が見てないということはないはずですよね?
ならば、成果の確認、了承は、都度、メールに記録されているでしょうから、あなたの正当性はある程度客観性を持ちます。
2.瑕疵がない
『完成後のサポートはできません。と説明した』とのことですが、瑕疵に関しては、請求後、検収後に関わらず対応すべきです。
瑕疵かどうかは、あなた自身で判断できますよね。
瑕疵でなければ業務外ということになりますが、このあたりの切り分けに客観性をもたせるためにも、仕様の取り決めが必要なんです。
ご参考になれば幸いです。