エンドロールは見ます? 記憶せよ #2
映画を見るという行為はTVと同じく受動的。
でも、エンドロールの流れてる時間って、案外、能動的な時間ではないですかね。
だって、あれって、最後まで文字追っかけてもおもしろくないし、(僕は追っかけられないし)
じっとしてるだけの時間としては、案外長い・・・
しかも暗闇。
だから、何かしら思索的になりませんか?
他にやることないですものね。
こんにちは。
チームデルタの谷口です。
エンディングテーマを背景に、見終わった映画の場面や台詞が放っておいても甦ってきます。
それはゆっくりと反芻されながら脳内スクリーンに投影されます。
これって、記憶に大きく作用している時間とも言えますよね。
さて、今日はこうして、「エンドロール」から、記憶とマーケティングの話へと、無理やり振りたいと思います。
「エンドロール」的時間は、記憶を促します。
映像や音、そして、それらに触れることで生じる情感といった、いくぶん記号化しにくい曖昧な情報をしまいこむには特に。
プリミティブに言えば、マーケティングとは『記憶』にとどめることへの努力。
考えさせず、努力させずに、「記憶させる」ことです。
映像も文字も音も、そのために選ばれ、組み立てられ、切り取られます。
TVCMも、電車の中刷りも、言ってみれば、記憶へのマーキングです。
でも、これだけ多くの情報があふれる中、名前や特徴など、こちらが伝えたいことを都合よく憶えてもらうには、きっかけが必要です。
それが、ロゴデザインだったり、キャッチコピーだったりします。
情報をしまい込んだり引き出したりするロッカーの鍵みたいなもんですね。
今進行中のプロジェクトの中では、ちょっと違ったロッカーの鍵を使おうと思っています。
刻印です。
ものすごくシンプルで、ものすごく特徴的な「しるし」。
言葉に落とし込むことのできない情報を、人の持つ豊かで優れた感性に置き換えてしまい込むためのね。
これをサイトにこっそり埋め込むんです。
そして、近い将来、サイトを飛び出して、人のいる場所にひょっこりと顔を出させたいと考えているところです。
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