情報漏えいで株価が上がる!?今どきの情報管理
僕がコラムを連載しているAllAbout Profileのサーバに障害が発生しました。
書き綴ってきたコラムの一部が消失したことが悔しいから少し苦言を呈するため、、、、
いえいえ、せっかく、こんな滅多にない機会に出会わせたのですから、データ消失という企業にとっての事故と好機について書き残しておきたいと思っています。
All Aboutには、こんなコラムを、ちくっと皮肉を込めて書き残しました。
-------------------
データ消失ですか・・・
ちょっと驚きです。
2007年8月23日(金)18:53~27日(月)10:20の時間帯における
”データの消失を確認いたしました。”
とのこと。
たまたま、明け方からPCの前にいたんですが、障害発生初期には、AllAboutさんの担当者は事態を把握していないようでしたね。
サーバを停止されたのが9時前くらいだったでしょうか。
そしてデータ消失のまま復旧したのが10時前。
この手の障害としては、まぁまぁ早い復旧と言えますが、それにしてもデータ消失とは、あまりにお粗末な・・・
新規に登録された方々のうち、この障害報告を読んで自分の登録が抹消されたことを知る利用者が何人いるでしょうか?
Q&Aに質問を投げかけた利用者。
仕事を終えて深夜にそれらにリプライされた専門家。
不特定の見えない利用者に向けた、役立つ情報たっぷりのたくさんのコラム。
これらの一部が失われたんですからね。
クライアントのサーバホスティングも業務の一部としている僕には身につまされるものがあります。
リスク管理、そして、障害への誠意ある対応。
企業のスタンスが明確に見えるのが、こういう瞬間かもしれませんね。
以前、情報漏洩直後の対処で、むしろブランドイメージを向上させたメジャープレーヤーの記事が記憶に新しいですが、さて、AllAboutさんの対応や、如何に??(笑)
-------------------
事故やマイナー要因の実態を隠匿しようとする企業はいまだ絶えず、それらを扱うニュースに事欠きません。
そして、情報を改ざん、隠匿してきた企業の、そして、長い年月と人の汗により積み重ねられてきたブランドは一夜にして崩壊し、その末路はみじめなものですよね。
同じような事故、不運に見舞われながらも、結果的に、企業の信頼感やブランドイメージを向上させる企業が存在するのも事実。
石油ファンヒーターの事故対応のために全てのCMをお詫びと不良品回収のお知らせに切り替えた某家電メーカー。
(実は、これはマーケティングの世界において初めてのケースとして動向が大変注目されました)
あるいは、顧客のパスワードの漏洩が発覚し、直後に社長直々に陣頭指揮を執り早期に顧客への通知と謝罪、そして素早く改善策を実施した某精密機械メーカー。
「隠す企業」と「開示して誠意を見せる企業」。
その差は、どこから生まれるのでしょうか。
コラムのすべては、AllAbout Profileにも掲載しています。
◆最新のコラムはこちらから。
ーーーーーーーーーーーーーー