ガンダムのユーザビリティーは優れているか!?
お台場のガンダム、もう見に行かれました?
対岸にある某ホテルの37Fからは、残念ながら見えませんでした。
こんにちは。
チームデルタの谷口です。
『脳の違和感が心地よい!?』でも書きましたが、iphoneの優れたUI、ユーザビリティには、使い込むほどに舌を巻きます。
ガンダムとちゃうんかよ、、って突っ込み、ありがとうございます(笑)。
あとでしっかりお話しますから!
例えば、縦に長い長いページ。
Webによる情報伝達が進むにつれ、明らかになったのが、Webコンテンツは壮大な巻物情報である、ということ。
ある意味、それが宿命とも言えます。
横スクロールを発生させることは、ユーザビリティ上、御法度ですが、縦も長くなり過ぎると、少々、きつい。
でも、iphoneでは、PCほどに苦になりません。
これは、一般的なポインティングデバイスに比べ、iphoneのUIが優れているためです。
何が違うのか、、、、一番上から、一番下までの移動時間の早さではありませんよ。
人に「快適」を実感させるのは、実はそんなもんではないんです。
Word2000で、ページをまたぐ範囲選択をする時、スクロールが早すぎて、終端指定がうまくできず、切れそうになった方々はたくさんいらっしゃるのでは?(笑)
PCや携帯のような情報デバイスの操作は、人にものすごくストレスを与えます。
買ったばかりで操作のわからない携帯を取説片手に半日もいじくっていると、目は疲れ、肩も肘もパンパンになったりした経験、みなさんもありませんか?
家電と明らかに異なるのは、情報端末の操作は、長時間におよび、人を疲労させる道具であるということです。
冷蔵庫使いすぎて疲れたぁ~って人は、あまりいませんもんね?(笑)
僕らは、ストレスフリーで、思うがままに動作するPCに何年も何年もあこがれ続けてきたはずです。
が、僕に限って言えば、それが完全に満たされたことは、一度もありません。
例えば、僕らは、PC上で、
”ある小さな場所を指で押したまま、別の指であるエリアから
決して脱線しないようにあるエリアをなぞる”
なんてことを行います。
そして、指が、あるエリアから脱線したら、また一からやり直し。
タッチパッド付きノートPCでの縦スクロールがまさにこの動作を必要とします。
でも、iphoneで同じことをするには、画面の好きなところを下向きにフリック(指ではじく動作)するだけ。
横にスクロールさせたければ、横にフリック。
指一本の単純動作で、縦、横方向だけでなく、あらゆる方法に移動できます。
大きくしたければ、したい場所を2つの指で広げる動作(ピンチアウト)。
小さくしたければ、つまめばいい(ピンチイン)。
ページをめくりたければ、横にフリック。
めちゃめちゃオブジェクティブ(目的指向)です。
歩きたいと思った時に、自然にその行動に移れることととても似ています。
『したいと思ったことを、そうすればできるはずと
脳が自然に感じる動作に従うとその通りに実現する』
これが情報デバイスで実現できたのは、量産品では、たぶんiphone(ipod touch含む)が初めてじゃないでしょうか。
ショベルカーのショベルのオペレーションは、決してオブジェクティブではありません。
人の手を動かすように、ショベルを動かすことはできないでしょ?
人の手の構造によく似たショベルであるにも関わらず、それを動かすためには、何本もある手元のレバー操作に置き換えなくてはいけない。
行動の実現のために、他の行動にマッピングすることが必要になるんですよね。
この実現のために、
『脳の反乱を抑え込んで教育する』
ことが強制され、ともすると大変な『不快感』を引き起こします。
iphoneやwiiが人気なのは、実はこうした『脳の心地よさ』と大きく関係するんではないかと思ったりしています。
同時に、この2つに共通するのは、『コンテンツビジネスの新しい形』を提示していること。
これについては、またいつかネタにしたいと思ってるんです。
さて、いよいよガンダムネタなんですが、実はアニメに登場するロボットには2種類あります。
1.レバーやボタンやハンドルを中心に操縦するロボット
2.オペレーター(じゃなくヒーローですね)の動作を
トレースして動作に反映させるロボット
前者の代表はガンダムであり、後者ではライディーンが有名ですよね(笑)。
どっちが強いと思います?
ユーザビリティがもたらす人への影響が多大なことを知る僕としては、
2大ロボット決戦を制するのは、ライディーンに決まってます! と言いたい。(笑)
(ゴッドバードに変身するところもかっこいいし!)
ところで、劇中では、よくロボットに、「頑張れ」とか「負けるな」って言うとロボットが強くなったりしてましたが。「がんばれ」とか「負けるな」っていう命令をロボットに送ることは可能なんでしょうか、、、って昔から不思議に思ってた。。。
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