土俵は一つじゃない・・ ~ Webマーケティング よりマーケティング #19
広告や、検索ワードを見ていると気づくんですが、多くの競合企業は、判で押したように同じ場所で勝負しようとします。 何で、わざわざ、多くの競合がしのぎを削る同じ土俵で勝負したがるのか、時々、不思議に思います。 まるで、土俵が1つしかないと勘違いしているかのように。 【勝負どころ】を考えない企業が多すぎます。 例えば、競合他社さんたちが、検索順位1位を必死で追いかけるキーワードがあります。 見かたによっては、そんなキーワード、あまり意味がなかったりします。 たとえ検索結果が50位だってかまいません。 そこは競合さんが多く集まる【勝負どころ】。 いわば激戦区です。 顧客獲得に、手間とお金が最もかかってしまう場所です。 わざわざ、そんな面倒な場所で勝負しなくてもいいのに、、、と思うことがあります。 【勝負どころ】は1つではないし、視点を変えれば、別の【勝負どころ】をいくらいでも見いだすことができます。 しかも困ったことに、競合他社さんたちが必死に 『勝負しようとしていること』 と 『顧客の望んでいること』 が合致していないことすらよくあります。 お客様が望んでもいないことに、一生懸命、 時間とお金をかけて競争するなんて、そもそもおかしいですよね(笑)。 自社の都合、自社の利益、業界ルールなんかに目を奪われて、顧客の利益を忘れているとこんなことを気づかないうちにやってしまいます。 自分たちに都合のいい【勝負どころ】は顧客の利益に貢献しません。 顧客からすれば、そんな競争、自分たちには何の得にもならず、ひたすら、ドン引きです。 魚のいない小さな池で場所取り合戦してるようなものです。 のどがカラカラに渇いてる人には冷たい水を。 お腹がペコペコの人にはおいしい食事を。 紙を切りたい人には、包丁ではなくカッターナイフを! 顧客が本質的に求めているもので勝負しなければ意味ないんですが、誰もそれに気づかないから、案外簡単に一人勝ちできたりします。 SEOにおけるキーワードの選別なんて、その最たるものの1つです。 当社のクライアントは、とても特殊な需要の少ないワードでバンバンヒットさせて、半年で500件以上のオファーを獲得しました。 これは、 ・顧客が一番求めているのは何か ・一番不安に感じることは何か ・一番の悩みは何か ・自分たちはそれをどう解消できるか ・最も喜んでもらうにはどうすべきか ・顧客が業者を選別する基準は何か を読み解くプロセスから発見したキーワードの恩恵です。 熟練のアクセス解析者にも読めないお客様の本質的なリクエストがあります。 数字で見えない真実を探る最良の方法は、顧客への思いやりです。 顧客に最も良い方法でサービスを提供する商売人の志です。 この需要の少ないキーワードで最上位を獲得するのは実に簡単でした。 だって、どの業者も使ってないんですから。 でも、お客様はバンバン使ってるんです。 1つ1つの需要はすごく小さいんですが、 すごく使われているんです(笑)。 おっと、あやうく、キーワードの秘密をバラしてしまうところでした。 危ない、危ない。 たくさんの魚がいるのに、小さすぎて誰も知らない池がまだまだたくさんある、というお話でした。